個人の自己破産と個人再生の件数について
最高裁の発表によれば2018年の個人の方の自己破産の件数(速報値)は7万3084件で、3年連続で増加しています。個人再生の件数も、破産と同様に徐々に増加してきており2017年は1万件を超えています。
個人の自己破産件数は消費者金融の多重債務が社会問題となり、2003年頃をピークに減少傾向にありました。個人再生の件数も2007年をピークに徐々に減少傾向にあり、2014年は約7000件でした。しかし、近年、自己破産も個人再生も、銀行のカードローンが伸びてきたこともあり増加傾向にあります。
破産は債務が免除される手続きで、個人再生は債務を約5分の1に圧縮し原則3年で返済していく手続きです。いずれも債務が返済できない場合に裁判所を用いた救済制度として法律で制度化されています。