インターネット上で誹謗中傷記事を書いた人を特定する手続き
インターネット上で誹謗中傷記事・投稿をかかれた場合、記事を書いた人、投稿をした人を特定する手続きについて説明します。
1.発信者の特定の有効性
悪質な書き込みの場合、発信者の氏名及び住所を特定することで、発信者に対して損害賠償をすることが出来ます。単に、書き込みを削除するよりも、発信者の再度の書き込みを防止しやすくなります。
2.発信者の特定
発信者の特定は、原則、裁判上の手続きを経る必要があります。個人情報であり、発信者本人が開示に同意することも考えにくく、裁判外で、情報開示されることはまずありません。
また、一回の裁判で相手方特定は出来ません。流れとしては、①発信者情報開示仮処分、②プロバイダーへの通信ログ保存請求、③住所氏名開示請求の裁判、④特定された相手方への損害賠償請求、と複数の手続きを経る必要があります。
3.書き込みがなされて早期に着手が必要
発信者を特定するためには、データ保存の仕組み上、書き込みがなされて数ヶ月以上経過すると、不可能になることが殆どです。したがって、早期にインターネットに詳しい弁護士にご相談されることをお勧めします。